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2006年後半に観た芝居、今更だけど自分のために備忘録として、残します。 『オレステス』 ギリシャ悲劇って・・・ またしても、翻訳劇を理解する難しさというものを実感。 その時代の歴史、宗教、世界観、そして芝居を創った人々、観た人々の心理、 更には演劇についての様式や歴史・・・、と様々な知識が必要とされる。 しかし、そのすべてを網羅したとしても、 果たして“共感”したり、“共鳴”したり出来るものなのか? ストーリーが解らないわけでもないし、うなづけるところもある。 “復讐の連鎖”といういつの時代にも繰り返されている悲劇を扱っているし、 現在の中東情勢を彷彿させる最後の演出も それを解りやすく実感させるためのものなのだろう。 でも、今の私には、 豪華なキャスト、生のドラム・パーカッションを入れたシンプルながらも贅沢な舞台、 芝居としては楽しめるけれど、もっと深いところでの感動は得られなかった。 役者に関しては、親殺しだの復讐だのと話が話なので仕方がないけれど、 ひたすら嘆き慟哭する藤原・中嶋に食傷気味のところ、 ひょうひょうと現れる北村に救われる思いだった。 2006.9.6〜10.1 Bunkamuraシアターコクーン 作 エウリピデス 翻訳 山形治江 演出 蜷川幸雄 出演 藤原竜也 中嶋朋子 北村有起哉 他 『書く女』 作家“樋口一葉”の生涯を描く。 読んだことのある作品は「たけくらべ」、夭逝した女流作家、5000円札。 そのくらいの興味と知識しかないのだけれど、 楽しみつつ、ちょっと切ない気分で劇場を後にした。 コミカルでテンポのよい前半に比べ、 後半は時代背景や文学論など説明的な台詞が多く、 もたついて見える場面も多々あったのだが、 それを省くと一葉の成長や変化も見えにくくなりそうで致し方ない。 それでも休憩込み約3時間を長くは感じなかった。 さて、この芝居の中で、 樋口一葉という人生をなぞった時、キーになるのが“半井桃水”という男性。 観る側が一葉と桃水の関係をどう捉えるかによって彼女の人生の観え方も変わってくる。 しかし、人間一人の人生の見方がたった一人の男性に左右され、 死後も論が尽きないとは、これも24歳という若さで亡くなったゆえ? もちろん、誰にでも身近な“恋心”が絡んでいるからこそ、 芝居として更に楽しめるのだとは思うのだが・・・ それにしても寺島しのぶは巧い役者さんだなぁ。 笑いを誘いながらもそれに偏ることなく、細やかに一人の女性の生涯を演じている。 何とも言えない色気を持った女優さんの一人だ。 そして筒井道隆はずるい! 情感豊かに表現する役者ではないし、それほど巧い、と感じることもないけれど、 役に“ハマる”のだ。どの芝居を観ても。 使い方が巧いのか使われ方が巧いのか・・・果たしてどちらなのだろう? 2006.10.2〜15 世田谷パブリックシアター 作・演出 永井愛 出演 寺島しのぶ 筒井道隆 他 |
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